人生は長い一年なの
今日イギリスのボランティア仲間の一人が誕生日で、25歳になられたとのとことでおめでとうーってお祝いしつつ自分の25歳の誕生日に頂いた素敵なお話を思い出しました。
私の25歳の誕生日は平日で、普通にいつも通り変わらない病院勤務でした。
アラサーも見えてくる25歳。女のクリスマスケーキと言う言葉があるように24歳、25歳過ぎて結婚おろか、彼氏もいなくて私このまま大丈夫なんだろうか?となんとなく賞味期限切れたような不安を頂いていたと思います(*´-`)
そんな微妙に嬉しくない誕生日でしたが、担当していた患者さんに今日誕生日だと話したところ、素敵なお話を頂きました。
その方は70代後半なのに背筋もまっすぐで、凛としていて、いろんな事に長けてて聡明な女性でした。
「いくつになられたの?」
「今日で25歳です。もーアラサーになっちゃいました(´д`|||)」
「あら、25歳ってことは、あなたは今日からちょっと大変な夏になるけど、頑張った分だけ後々楽になるわよ」
「…どういうことですか(°▽°)?」
「人生は長い一年なの!」
25歳までは優しい陽だまりの中にいられるの。ポカポカの中で好きなことをやってこれたのよ。
そして25歳から暑い夏になるの。
たくさん汗をかいて働きなさい。
ここでどれだけ頑張れるかが今後大事になるから。
そして50歳からは収穫の秋になるの。
夏に頑張った分だけの収穫が得られるようになるわ。
私はここが人生の楽しみだと思うけど、ここで収穫が得られなくて焦る人はたくさんいるのよ。
だから夏に頑張らないとならないの。
75歳からの冬は静かよ。
もう頑張る必要がないの。静かに最期を待つの。でも静かに最期を待てるのも秋の収穫の蓄えがあってこそなのよね。
と話してくれました。
嬉しくない誕生日だったのに彼女のお陰で大切な思い出の1日になりました。
めちゃくちゃいい話なので何度も何度も思い出してはいろんな人に話してます。
たまにお金の話みたいだと捉える人もいたのですが、私は彼女はいろんな経験もされてきたようでしたし、何よりたくさんの見舞い客がいたので人財のある方だったのでたくさんの意味が含まれたお話だと思っています。
たまに辛いことや悲しいことがあっても、今は暑い夏真っ只中だからきっとそういうこともあるよねって前向きになれます(^^)
お話を頂いた方は癌のターミナルの患者さんだったのですが、いつも誰にでも分け隔てなく丁寧で、どんなに体調が悪くてもちょっとしたひと手間を面倒臭がらない素晴らしい人からの有難いお話だと今でも大切な大切な思い出の1つです。
彼女の最期はとてもターミナル癌とは思えないくらい穏やかでした。
丁寧に生きることは簡単ではないのですが、毎日丁寧に生きていると最期は怖いものではなく最期を迎えることを誇りに思えるのだと思いました。
私も彼女のように少しでも周りを幸せにできるように、余裕ない日々もたくさんあるのですが、ひと手間を面倒臭がらないように毎日丁寧に生きていきたいと思ってますp(^^)q
そんな気持ちを思い出させてくれたボランティア仲間にも感謝ですね!
改めてお誕生日おめでとうー!\(^^)/